10月15日に「西鉄グランドホテル」で開催された「『博多和牛』20周年記念交流会」に参加させていただきました。

当日は、生産者、卸業者、外食関係者らをはじめ、福岡県の服部誠太郎知事、福岡県議会の藏内勇夫議長、博多和牛応援団長の中島浩二さんらも出席し、「博多和牛」20年の歩みを振り返る会となりました。

「博多和牛」とは、2001年に発生したBSE(牛海綿状脳症)をきっかけに、安心して味わえる和牛を届けたいと、福岡県の和牛生産者が一丸となり生まれたブランド牛です。
県内産の稲わらを主食とし、登録生産農家で約20ヵ月育てられたA3等級以上の黒毛和牛に限定されています。

今回の会に参加し、印象に残った言葉が
「博多和牛」の“主役は生産者”―――。
生産者自らの手で県域ブランド牛を立ち上げることは前例のない試みでしたが、
若手もベテランも一体となり、数々の困難を乗り越えたからこそ、20周年を迎えることとなりました。
式典の途中では、「博多和牛」を使った数々の料理も振る舞われました。


▲博多和牛“三角バラ”炙り 桶盛り握り寿司

▲博多和牛“バラ肉” 赤ワイン煮込み ボルドー風

▲博多和牛“ロース”“ヒレ”ステーキ食べ比べ 自家製赤かぶソース

▲博多和牛“ミンチ100%”ハンバーガー

▲博多和牛“もも肉”と彩り野菜のオイスター炒め

和洋中とさまざまな料理に使われており、会場は華やかな香りに包まれていました。
やわらかな肉質と濃厚な旨味。
口に入れると脂がすーっと溶け、ついもう一皿と手が伸びてしまう――それが「博多和牛」の魅力です。
部位ごとの違いも楽しめ、改めて「博多和牛」の美味しさに気付かされました。
「博多和牛」が九州のトップブランドといわれるのも、そう遠くない未来なのかもしれませんね。
ぜひ皆さんもスーパーや飲食店で見かけたら、「博多和牛」を食べてみてください!
秋晴れに恵まれた10月16日、熊本県人吉市・田野地区に高橋酒造の新たな挑戦「田野蒸溜所」が誕生しました。
旧田野小学校を再生したこの蒸溜所は、創業125年を迎えた老舗が初めて手がけるウイスキーづくりの拠点。
開所式には多くの関係者が出席し、地域の未来を照らすような温かな雰囲気に包まれました。
まだ残暑を感じる陽射しの下、山あいの町に静かに新たな蒸留の歴史が刻まれました。

福岡から車で約3時間。
山の風はひんやりと心地よいものの、日差しはまだ強く、秋と夏が交錯するような午後でした。
創業125年を迎えた高橋酒造が、新たに挑むウイスキーづくりの拠点「田野蒸溜所」。
標高680メートルの自然に囲まれた田野地区に位置し、
廃校となった旧田野小学校を再生した建物には、どこか懐かしい温もりが残っていました。
体育館を蒸留棟、教室を貯蔵庫や展示スペースに改修し、
赤い屋根や梁など象徴的な意匠をあえて残すことで、地域の“記憶”が息づく空間に仕上がっています



式典では高橋光宏社長の挨拶ののち、熊本県の木村敬知事、人吉市の松岡隼人市長、
地域関係者らによるテープカットが行われ、会場は晴れやかな拍手に包まれました。





バックナンバー