vol.21
独特のえぐみやアクがあることから、春菊はちょっぴり苦手という人も多いかもしれない。
そんな人にこそ味わって欲しい、〝マイルドな味わい〞の新感覚春菊。
一般的な春菊といえばギザギザの葉と独特の苦みを想像するだろう。だが大葉春菊は、丸みのある葉と苦みやえぐみが少ないのが特徴。主に北九州の小倉南区で生産されている品種で、北九州では春菊=大葉春菊を思い浮かべる人も多いほど各家庭に根付いている。
かつて下関のふぐ鍋や刺身に合うよう栽培されたのが始まりとのこと。淡白な白身魚の味を邪魔せず、ほんのり独自の風味を持ち合わせているのも魅力だ。今回訪ねたのは、300年ほど前から代々農業に取り組んできた「岡村農園」。大葉春菊の栽培を始めたのは岡村資巳さんの父で、10月の終わり頃に植え付けをし、最盛期の年末を経て春先まで出荷が続く。「葉が柔らかくて暑さや寒さに弱いので、温度管理には気を使いますね」。有機肥料を用いて、連作障害を防ぐために小松菜や白菜、トマトといった多品種を育てるなど栽培努力は欠かさない。
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