
上杉謙信。歴史に疎い人でもその名くらいは聞いたことがあるだろう。“越後の龍”と恐れられた戦国大名で、終生のライバル・武田信玄との五度にわたる「川中島の戦い」はあまりに有名だ。
“軍神”と呼ばれるほど戦上手だったが、ゴリゴリの体育会系というわけでもなく、能書家で和歌にも通じ、琵琶を好んで弾くなど意外にインテリ。また、戦の神・毘沙門天を信奉し、生涯不犯(独身)を貫いた。深い信仰心ゆえに妻帯しなかったという説が有力だが、当時は家名存続のために多くの子を残すのが当然であり、そのため、謙信は実は女性だったのでは?という説まである(毎月おなかが痛くなる日があったとか)。また、何よりも「義」を重んじる人で、幾度となく戦火を交えた武田信玄ですら、息子・勝頼に「困ったら謙信を頼りなさい。頼めば嫌とは言わないから」と遺言するなど、その義に厚い人柄を評価している。
そんな謙信が、とにもかくにも愛したのが「酒」。戦場でも飲まずにはいられなかったようで、山形県米沢市にある上杉神社には、馬に乗ったまま酒を飲めるよう工夫した愛用の馬上杯(3合は入る特大サイズ)が残されている。
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