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九州のスター生産者 vol.44 筑前町 木酢

九州のスター生産者

vol.44

筑前町 木酢

種がほとんどなく、華やかな香りと優しい酸味が特徴の「木酢」。
その魅力をもっと多くの人に広めたいと日々奮闘する『鈴木木酢園』の鈴木研治さんを訪ねた。

鈴木研治さん/鈴木木酢園

1.父から受け継いだ果樹園で「木酢」を栽培する鈴木さん。無農薬栽培にも取り組む。2.自宅の一室を加工場に改装。3.元々食品会社で勤めていた鈴木さんは、自身の経験を生かし「木酢マーマレード」や「木酢酢」「木酢ポン酢」など、さまざまな加工商品を生み出している。昨年には博多女子高等学校の生徒らと共同開発した商品も登場。
夜須高原の豊かな自然が育んだ希少価値の高い柑橘

筑前町の特産品である「木酢」をご存じだろうか。ユズやカボスと同じ香酸柑橘類の一種で、昭和34年に『鈴木木酢園』の初代・鈴木友文さんが地域にある原木から接ぎ木用の枝を譲り受けて栽培したのが始まりといわれている。その後、筑前町一帯で生産農家は増えたものの、生産者の高齢化が進み今ではわずか数軒のみに。中でも『鈴木木酢園』のある夜須高原の「木酢」は、他の産地の「木酢」と比べると皮が薄く、種が少ないのが特徴で更に希少性は高い。9~10月中旬に収穫できる青木酢はすっきりとした酸味、10月下旬からの黄色木酢は柔らかな酸味と、時期によって異なる味わいも楽しめる。

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続きは本誌で

ソワニエ+ vol.93 2025年9・10月号より