vol.44
種がほとんどなく、華やかな香りと優しい酸味が特徴の「木酢」。
その魅力をもっと多くの人に広めたいと日々奮闘する『鈴木木酢園』の鈴木研治さんを訪ねた。
筑前町の特産品である「木酢」をご存じだろうか。ユズやカボスと同じ香酸柑橘類の一種で、昭和34年に『鈴木木酢園』の初代・鈴木友文さんが地域にある原木から接ぎ木用の枝を譲り受けて栽培したのが始まりといわれている。その後、筑前町一帯で生産農家は増えたものの、生産者の高齢化が進み今ではわずか数軒のみに。中でも『鈴木木酢園』のある夜須高原の「木酢」は、他の産地の「木酢」と比べると皮が薄く、種が少ないのが特徴で更に希少性は高い。9~10月中旬に収穫できる青木酢はすっきりとした酸味、10月下旬からの黄色木酢は柔らかな酸味と、時期によって異なる味わいも楽しめる。
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